・お部屋探しってどうすればいいの？
皆さんはお部屋を探すときに、何を基準に探すでしょうか？エリアや家賃、間取りなど優先順位は人それぞれです。エリアであれば、学生さんでしたら学校までのアクセスであったり、やりたいバイトが近くにあるか、社会人の方でしたら、会社までの乗り継ぎの良さであったり、近所に遅くまで営業しているスーパーがあるか等数多くあります。
家賃にしても、多くの人は自分の希望家賃より少し高い、多少無理をしたら手が届くけどどうしようかなといった物件に目を惹かれるものです。
共通して言えるのは、誰もが満足して１００点と言えるお部屋はこの世の中にほとんど無いということです。いかに自分にとって１００点に近いお部屋を、効率良く探せるかは、良い不動産会社を選ぶところから始まります。まずはお部屋探しを始める上で、事前に知っておいた方が良い知識を今回お教えしていきます。
・お部屋を借りることは高い買い物です！
皆さんはお部屋を借りるときにかかる費用は何があると思いますか？よく聞く敷金や礼金は皆さんにも馴染みがあると思いますが、保証会社利用料や鍵交換費用、消毒費、○○倶楽部会費等は物件によって、或いは管理会社によって多種様々で、金額も物件によって違います。一般的にお部屋を借りる時には家賃の５ヵ月分～６ヶ月分が目安という言い方をしますが、中には敷金・礼金ゼロゼロの物件もある等、いったいどのくらいの費用がかかるかさっぱり分からないという人も多いのではないでしょうか？
仮に家賃７万円のお部屋を借りるとした場合、敷金・礼金が各１ヵ月とすると概ね４０万円前後の初期費用を支払うことになります。普段の買い物で、４０万円の出費ってなかなか無いですよね？その高い出費をして見合うお部屋かどうかは良く考えて契約しなければなりません。その為にもまずは、自分が希望するエリアの相場や治安などは、インターネットで手軽に検索できますので、事前に知識を得ておくことが重要です。
・都内の家賃相場ってどのくらいなの？
それでは、都内の相場はいったいどのくらいなのでしょうか？
テレビやネットで良く見かける住みたい街ランキング上位をまずは見てみましょう。
１Ｒ～１ＤＫ、築年数１０年以内、駅からの距離徒歩１０分以内のマンションで比較してみると、ランキング１位の横浜駅で８．２２万円となっています。ランキング２位の恵比寿駅で見ると１４．４２万円と山手線の中でも最も高額なエリアとなっています。
次に、２３区を区ごとの相場で見てみると、最も高いのが港区で１２．８５万円と一般の会社員にはなかなかの高額で手が届きにくいと言えます。反対に最も安いのが下町の葛飾区で６.７７万円と港区と比較しておよそ２倍の金額差になっています。
では、ちょうど真ん中の相場は何区なのかというと、閑静な住環境から根強い人気の世田谷区となっています。平均賃料は８．７８万円となっていますが、ここで面白いのが交通アクセスについてです。例えば、世田谷区でも人気の高い東急田園都市線『用賀駅』から都心の『大手町駅』まで電車に乗ると田園都市線で乗り換え無しで３３分かかります。もう一方の葛飾区ですが、こち亀で有名なＪＲ常磐線『亀有駅』から常磐線に乗って『大手町駅』まで乗り換え無しで２５分と『用賀駅』よりもアクセスが良いことが分かります。
相場を決めているのは利便性だけでないことがわかりますが、周辺環境や治安も重要ですので、検討している街を実際に自分の目で見て、歩くことがお部屋探しを失敗しない条件になります。
※家賃相場は、LIFULL HOME’S 2018年9月24日掲載情報より抜粋
・家賃はどのくらいで設定すればいいの？
一般的に家賃は年収の３０％までに抑えると良いと言われています。
しかし年収によって支払える割合は大きく変わってきます。
仮に年収３００万円の人が３０％ギリギリの家賃を支払うとすると年間９０万円で、月額換算で７．５万円となります。月の手取りは２０万円程ですから、７.５万円の家賃を支払うと残りは１２．５万円となります。家賃の他にも水道・ガス・電気代等の光熱費は月に１万～１.５万円程。その他にスマホやＰＣ、タブレットなどの通信代は一人暮らし平均で１.１万円程かかっていると言われています。そうすると残りは１０万円前後となります。趣味や生活費にあまりお金をかけない人であれば、十分暮らしていけると思いますが、好きな趣味や生活費を切り詰めたくないといった人はある程度家賃を抑えた方が良いと言えるでしょう。
大事なのは３０％というのは上限値の目安であって、人によって支払える家賃は様々です。お部屋の快適性や利便性は他の物に代えられないと考えれば、ある程度上限に近い家賃のお部屋に住むのも良いでしょう。しかし支払えない家賃のお部屋を借りるのは論外です。
自分が今、毎月いくらくらい固定費としてかかっているのかを考えた上で、家賃を設定すれば失敗することも少なくなります。
・エリアと予算を決めたら、まずはネットでお部屋を検索してみよう！
エリアと希望家賃を決めたら、まずはスマホやＰＣで実際に募集されているお部屋を検索してみましょう。一昔前は賃貸情報誌や不動産屋の店頭チラシでお部屋探しをしていましたが、今は募集物件の９５％以上はインターネットに掲載されています。掲載されているポータルサイトもＬＩＦＵＬＬ ＨＯＭＥＳ、ＳＵＵＭＯをはじめ、アットホームやＣＨＩＮＴＡＩ、マイナビ等数多くのサイトで物件を無料で探すことが出来ます。
注意したいのが、何種類ものサイトを見ていると「あれ？この物件前に見たかな？」等
情報が多く入りすぎてしまい、お部屋探しが非常に疲れ、苦になってしまいます。何種類かのサイトで検索してみた上で、自分にとって一番検索しやすい、或いは出てくる文章や写真が一番見やすい等を基準にメインで検索するサイトを選択した方がいいでしょう。
メイン検索のサイトを決めたら、気になる物件を早速不動産会社に問い合わせてみましょう。問い合わせをすると、中には『申込が入りました』という物件も出てくるかもしれません。そういった物件を除外していき、見学候補を３件程度に絞ってみましょう。
・不動産会社に足を運び、実際のお部屋を見に行きましょう！
物件を３件程度まで絞ったら、不動産会社に来店予約を入れ、足を運びましょう。実際のお部屋を見に行くと、駅からの道のりに坂があったり、物件の目の前に大きな建物があり、日当たりが悪い、或いは敷地内ゴミ置場が乱雑で居住者のマナーが悪い等、ネット上だけでは分からない情報も確認できます。実際にお部屋を見ることで、住んだ後のイメージも付ける事が出来、街並みや駅からのアクセスも確認出来ます。
見学した物件を比較してみて、ここが良いと思う物件が出てきたら、あとはそのお部屋に実際に住むことを想定して、毎月家賃の支払いが出来るか、或いは通学・通勤先へのアクセスは問題無いかを再度検討しましょう。また、契約には敷金や礼金等、契約する為にかかる費用が必ずありますので、仲介会社に初期費用の概算を出してもらいましょう。この初期費用の概算を知らずに、契約前になって、予想より多くの金額でビックリしてしまうことがないように、申込の段階で必ず確認しておくことが大事です。
また学生さんであれば、ご両親の同意が得られるかどうかも合わせて確認した方が良いでしょう。それらをクリア出来れば後は入居申込をし、入居審査となります。
・お部屋を決めたら、契約前に入居審査があります。
お部屋を決めたらほとんどの物件で入居審査があります。この人を入居させて家賃が払えるかどうかといった審査であったり、ペット可物件であれば、ペットを他の入居者とトラブル無く飼育してもらえるかの審査等です。審査時に提出する書類は物件によってさまざまですが、多くの場合身分証、保険証、所得証明書の提出を求められます。必要書類に関しては申込時に仲介会社に聞けば、その場で教えてくれますので、申込手続き後は２日以内を目安になるべく早めに準備をしましょう。
・審査が通過したら、後は契約！
審査通過後は契約開始日を決めて、契約となります。ここで良くあるケースですが、契約開始日を１ヵ月後で考えていた場合、契約をする物件が即入居可能な物件であった場合は、オーナーさんに交渉が必要になる場合があります。オーナーさんも当然１日でも早く家賃が欲しいわけですから、契約開始日を早めてもらえないかと言われる事がよくあります。この交渉は申込をした仲介会社に任せましょう。仲介会社はオーナーさんと申込者さんの
間を取り持ち、双方にとって上手く話が進められるよう調整してくれる強い味方です！
契約開始日の折り合いがついたら、後は契約書への調印、そして契約金（初期費用）の支払いとなります。お部屋の鍵は、多くの物件の場合、契約開始日前日夕方からのお渡しとなることが多いので、契約時に管理会社へ確認しておきましょう。
・まとめ
国立社会保障・人口問題研究所が行なった２０１６年社会保障・人口問題基本調査によると、男性、女性ともに生涯引っ越し回数は平均約３回となっており、お部屋探しは多くの人が人生の中で、経験するイベントでも数少ない経験となります。
国立社会保障・人口問題研究所が行なった２０１６年社会保障・人口問題基本調査によると、男性、女性ともに生涯引っ越し回数は平均約３回となっており、お部屋探しは多くの人が人生の中で、経験するイベントでも数少ない経験となります。
良いお部屋を見つけるポイントは、良い担当者がいる不動産会社を見つけられるかどうかが大きくかかわってきます。失敗しない為にも、検討している物件を複数回ってみて、信頼できる不動産会社を選びましょう。
