「早稲田」の地名の由来は、幾つかありますが、
①神田川に近く川が入り組んだ地形から、水稲の田圃が多くあり、凶作に備えて普通の田植えより、早い時期に植える田があった事に由来する。
②小さな川が入り組んだ地形になっており、「わせ」は裂(わざ)くとか「わざわい」の「わざ・わさ」からきている。田は、場所表す処(と・た)からきている。
などが、代表的な地名の由来です。
「早稲田」には、言わずと知れた早稲田大学がありますが、その他にも、明治の文豪 夏目漱石の誕生の地があります。「坊ちゃん」「吾輩は猫である」等の作品で有名な夏目漱石は、現在の新宿区喜久井町(早稲田駅の側)で生まれました。近くには、「夏目坂通り」という道路名が残っています。
ほかにも、早稲田周辺には多くの神社・お寺がありますが、その中の「水稲荷神社」が有名な「高田馬場の決闘」の舞台でした。西早稲田3丁目にある水稲荷神社の参道が、赤穂浪士の討ち入りで有名な堀部安兵衛(武庸)が若かりし頃に助太刀に参戦した高田馬場の決闘の舞台です。
水稲荷神社は、今も歴史ファンが訪れる名所になっています。
ちなみに、「高田馬場の決闘」とは元禄7(1694)年2月11日に行われた西条藩(現在の愛媛県)の藩士どうしの決闘で、堀部安兵衛は一方の菅野という武士の道場仲間だった関係で菅野の助太刀に参戦しました。どうやら、堀部安兵衛の助太刀を得た菅野が辛くも勝った様です。