ペット禁止の賃貸でも鳥なら飼える?契約書の見方やマナーを解説!
- ペット禁止の賃貸でも鳥を飼えるかは、契約書の文言と貸主の判断で決まる
- 契約書は「禁止事項」と「承諾が必要な事項」から確認する
- 無断で飼うと、飼育の中止や契約解除、費用の請求につながる可能性がある
- 飼いたい場合は、契約前に種類や羽数、飼育環境を伝えて相談する
ペット禁止の賃貸に住んでいても、「鳥なら飼えるのでは」と考えたことはありませんか。
しかし、実際には契約書の内容や貸主の判断によって、飼えるかどうかが分かれるのが実情です。確認せずに飼い始めると、飼育の中止や退去を求められることもあります。
そこで本記事では、ペット禁止の賃貸で鳥を飼えるのかについて、契約書の確認方法から、貸主が気にするポイント、無断飼育のリスク、相談の進め方までまとめました。
鳥ならペット禁止の賃貸でも
飼育できる?
ペット禁止の賃貸でも、小さな鳥なら飼えるのではないか。そう考える方は少なくありません。
結論からお伝えすると、飼えるかどうかは契約書の内容と、貸主(大家さん)の判断によって決まります。
原則、鳥も「ペット」に含まれる
一般的に、ペット禁止の賃貸では、犬や猫に限らず動物の飼育が制限されています。
鳥もその対象に含まれるため、何の確認もせずに飼い始めるのは避けましょう。
理由としては、主に鳴き声やフン、においといった問題が挙げられます。
また、貸主にとっては、他の入居者とのトラブルや退去後の修繕費も気がかりです。
判断の軸は「契約書」と「貸主の意向」
ペット禁止の物件でも、鳥の飼育が認められる例はあります。
判断の軸になるのは、次の2つです。
- 契約書の文言:禁止されている動物の範囲や、承諾があれば認められる行為が、どのように書かれているか
- 貸主の意向:貸主や管理会社が鳥の飼育についてどう考えているか
この2つの確認方法は、次章以降で順に解説します。まずは、契約書のどこを見ればよいのかから確認していきましょう。
契約書でチェック!
鳥が飼えるかどうかの見分け方
鳥を飼えるかどうかを判断する材料の一つが、賃貸借契約書です。
ペット禁止と案内された物件でも、動物の扱いは物件ごとに異なるため、手元に契約書がある方は、まず内容を確認してみてください。
最初に見るのは「禁止事項」と
「承諾が必要な事項」
契約書でまず見るのは、「禁止事項」の欄です。
ここには、猛獣や毒蛇など、近隣に明らかな迷惑をかける動物の飼育が挙げられていることが多く、こうした動物はペット可の物件でも飼えません。
次に、「承諾が必要な事項」の欄も見てみましょう。
ここは、貸主の書面による承諾があれば行える行為がまとめられた欄で、動物の飼育に関する内容が記載されていることが多いです。
契約書の文言パターン別・鳥の扱い
動物に関する文言は、物件によってさまざまです。ここでは、代表的な4パターンを整理しました。
①「犬・猫の飼育を禁止する」
鳥が禁止の対象に含まれるかどうかは、貸主の解釈によって分かれます。犬と猫を例として挙げているだけで、実際にはすべての動物の飼育禁止を想定していることもあります。
②「犬・猫その他の動物の飼育を禁止する」
一般的に鳥は「その他の動物」の部分に含まれることが多いです。
とはいえ、貸主によって飼育禁止の判断が異なる場合もあります。鳥も対象に入るのか確認したうえで、書面などに残しておくと安心です。
③「観賞用の小鳥、魚など、近隣に迷惑を
かけるおそれのない動物を除く」
国土交通省の標準契約書に近い書き方です。この場合、小鳥は承諾なしで飼育できます。
しかし、「迷惑をかけるおそれ」にあたるかどうかの範囲は、解釈が分かれる部分です。
例えば、鳴き声が大きい種類の鳥は、この範囲に入らないと判断される可能性もあります。
飼いたい鳥の種類や羽数が飼育可能な範囲に含まれるか、事前に確認しておきましょう。
参照:国土交通省「賃貸住宅標準契約書(平成30年3月版)」
実際の契約書は、内容が異なる場合があります。
④「すべての動物の飼育を禁止する」
このような記載があった場合、鳥の飼育は原則認められません。交渉しても、例外を認めてもらえる可能性は低いでしょう。
それでも、鳥と暮らしたい場合は、ペットの飼育が可能な物件から探す方法を検討してみてください。
また、契約書の表現が曖昧で判断に迷う時は、自己判断で決めずに、必ず管理会社に確認するようにしましょう。
確認せずに勝手に飼育をしてしまうと、あとあとトラブルや強制退去に発展することもあるので注意が必要です。
貸主・近隣が気になるポイント
と種類別の鳴き声の傾向
契約書の文言で飼育が認められる場合でも、実際に許可が出るかどうかは、貸主の判断に左右されます。
ここでは、鳥の飼育について貸主や近隣住民が気にしている点をまとめました。
貸主・近隣が気にする
鳥ならではの4つの懸念
① 鳴き声
最も問題になるのが、鳴き声です。
鳥の中には、高い声で鳴く種類や、早朝から鳴き始める種類もいます。そのため、壁が薄い物件では、隣室や上下階まで声が届いてしまうことも。
また、夜間などの静かな時間帯の場合、ケージの中で羽ばたく音や、止まり木を移動する音が響くケースもあります。
② フン・羽・エサ殻の飛散
部屋の中で放鳥すると、床や壁がフンで汚れることがあります。また、ケージの中で飼育していたとしても、周囲に羽やエサの殻が散らばることもあるでしょう。
こうした汚れが室内に残ると、退去後の清掃や修繕に手間がかかるため、貸主は鳥の飼育に慎重になるのです。
③ 壁紙や柱をかじる行為
鳥にはくちばしで物をかじる習性があり、放鳥中に壁紙や柱をかじられる例もあります。
ケージの中だけで飼う場合は影響が小さくなりますが、貸主にとっては、部屋の損傷につながる点が気がかりです。
④ アレルギーとにおいへの配慮
動物アレルギーのある入居者や、次に入居する方への影響も、貸主が気にするポイントの一つです。
加えて、掃除が行き届かないと、フンのにおいが室内に籠もり、近隣とのトラブルに発展する可能性があります。
種類別の鳴き声の傾向と賃貸での注意点
鳥の種類によって、鳴き声の傾向は異なります。ただし、同じ種類でも個体差や飼育環境で変わるため、ここで紹介するのはあくまで目安です。
文鳥・フィンチ類
文鳥やフィンチ類は比較的おとなしく、鳴き声があまり大きくない鳥として知られています。
セキセイインコ・コザクラインコなどの
小型インコ類
体が小さく、鳴き声も大きくない傾向がありますが、コザクラインコは高い声でよく鳴くこともあるようです。
大型のインコ・オウム類
体が大きい種類の鳥は、鳴き声も大きく響く傾向があり、集合住宅では近隣への影響が懸念されます。
そのため、他の種類に比べて、許可を得るのが難しい場合があります。
貸主や近隣住民が気にしているのは、①鳴き声、②フンや羽の飛散、③壁紙などの損傷、④アレルギーとにおいの4点が挙げられます。
一方、鳥の鳴き声は種類ごとに異なり、同じ種類であっても個体差があります。そのため、種類名だけで判断せず、飼いたい鳥の特徴を整理したうえで、管理会社に相談することが大切です。
無断で鳥を飼うとどうなる?
発覚から退去までの流れ
ペット禁止の物件で、契約書上認められていない鳥を貸主に伝えないまま飼育すると、契約違反とみなされます。
ここでは、ペットの無断飼育がどのように発覚し、その後どう進むのかを順に見ていきましょう。
鳥の飼育が発覚するきっかけ
①近隣からの連絡
隣室や上下階の入居者が鳴き声や物音に気づき、管理会社や貸主へ連絡するパターンです。飼い主が気をつけていても、音は思った以上に周囲へ届くことがあります。
②ゴミ置き場や共用部での気づき
ゴミ置き場に出したエサの袋から、飼育が疑われるケースや、ベランダや共用部に羽やフンが落ちていたことで無断飼育が疑われることもあるようです。
③窓際や室内の様子
窓際に置いたケージが外から見えてしまう場合や、設備の点検・修繕で室内に入った管理会社の担当者が気づく場合もあります。
無断飼育発覚後の流れ
発覚後の対応は物件によって異なります。一般的には、次のような流れで進みます。
①飼育の中止を求められる
最初に、貸主や管理会社から飼育をやめるよう伝えられます。鳥を手放すか、預け先を探す必要があり、応じなければ住み続けることが難しくなります。
②期限内に改善されなければ、契約解除や退去へ
飼育をやめるまでの期限は、物件や状況によって異なります。ただし、状況によっては1週間以内と短く設定される場合もあります。
期限を過ぎても改善されないと、契約の解除や退去を求められることも。
③違約金や原状回復費用の請求
契約書に違約金の定めがあれば、その金額を請求されることがあります。また、鳥の飼育でついた汚れや傷は、入居者の過失として扱われ、修繕費用を負担する場合があります。
このように、無断で飼い続けた結果、鳥との暮らしだけでなく、住まいそのものを失う可能性もあります。
では、鳥を飼いたいと考えたとき、どのように動けばよいのでしょうか。次章で、相談の進め方を解説します。
鳥の飼育の交渉をしたい!
伝え方や守りたいマナー
鳥を飼いたい場合は、貸主や管理会社への相談が欠かせません。
ここでは、相談するタイミングと、伝えておきたい情報、許可が出たあとに守りたい飼育マナーについてまとめました。
相談のタイミングは「契約前」がベスト
相談は、入居の申し込みをする前に行うのが理想です。
物件探しの段階であれば、不動産会社の担当者に希望を伝えることで、貸主や管理会社への確認を進めてもらえます。
また、現在住んでいる物件がペット禁止の場合は、鳥を飼育する前に管理会社へ連絡しましょう。
飼い始めてから許可を求めると、貸主や管理会社との信頼関係に良くない影響を与える恐れがあります。
また、契約書に承諾なしで飼育できる旨が書かれていても、貸主が契約書の内容を把握していないケースがあるため、事前に管理会社に伝えておくと安心です。
相談時に伝える情報と、
許可後に守ること
①伝えておきたい4つの情報
貸主は、鳥の飼育でどのような影響が出るのかを知りたいと考えています。そのため、次の内容を具体的に伝えると、判断の材料になります。
- 鳥の種類と羽数
- ケージの大きさ(幅・奥行き・高さ・置く場所)
- 放鳥の有無
- 鳴き声やフンへの対策(防音カバーの使用や掃除の頻度)
さらに、実際のケージや飼育環境の写真を見せると、貸主が状況をイメージしやすいでしょう。
②許可が出たあとに守りたい飼育マナー
鳥の飼育許可が出た場合でも、条件が付くことがあります。代表的な条件や飼育マナーは次のとおりです。
- ケージから出さない
- 鳴き声対策:鳥かごに被せる防音カバーや、防音カーテンなど
- こまめな掃除:羽の生え替えの時期は、普段より回数を増やす
- 近隣へ配慮する:入居時に挨拶をし、苦情があった場合は速やかに対応
相談しても難しい場合は
「ペット共生型賃貸」も選択肢に
相談をしても鳥の飼育許可が出ないことはあります。その場合は、住まいそのものを見直してみるのも一つの方法です。
有力な選択肢の一つが、「ペット共生型賃貸」です。ペットとの暮らしを前提に設計されているので、ペットの飼育に理解のある入居者が多いという特徴があります。
ただし、ペット共生型賃貸でも、飼育できる動物の種類や数は物件ごとに異なります。
鳥の飼育が可能かどうかは、申し込み前に確認することが大切です。条件の確認も含めて、不動産会社へ相談しながら進めると、手間を減らせるでしょう。
ペット禁止の賃貸で
鳥を飼うことに関するFAQ
金額や条件は貸主ごとに異なるため、契約前に確認しておくと安心です。
まとめ
本記事では、ペット禁止の賃貸で鳥を飼えるのかについて、契約書の確認方法から、無断飼育のリスク、相談の進め方までご紹介しました。
- 鳥もペットに含まれるため、飼えるかどうかは契約書の文言と貸主の判断で決まる
- 契約書を見ても飼育の判断に迷う時は、管理会社に確認する
- 貸主や近隣住民は、鳴き声、フンや羽の飛散、壁紙の損傷、アレルギーとにおいを気にする傾向がある
- 無断で鳥を飼うと、飼育の中止や契約解除、費用の請求につながることも
- 飼いたい場合は、契約前に種類や羽数、飼育環境を伝えて相談する
鳥との暮らしは、日々の癒やしになる一方で、住まいのルールとの兼ね合いが欠かせません。
だからこそ、自己判断で進めずに、事前に確認して相談する姿勢が、鳥にとっても入居者にとっても安心につながります。
東京・神奈川・埼玉・千葉で、ペットと暮らせるお部屋をお探しの方は、ぜひ弊社「ニチワ」へお気軽にご相談ください。
鳥の飼育を希望される場合は、物件ごとの条件を確認しながら、お客様の状況に合ったお部屋探しをお手伝いいたします。



